1 WordPress(定義とシェア)
(1)WordPressは、ホームページが制作・管理できる(CMS)、オープンソースソフトウェア
「WordPressとは?」その定義は一言で言えば、サイトの作成やブログの作成などができるCMS(=コンテンツ・マネジメント・システム)」、又は「オープンソースのブログソフトウェア」です。
開発言語はPHP(※1)でできており、データベース管理システムとしてMySQL(※2)を利用しています。現在は、単なるブログではなくCMS(※3)として活用されることが多いです。


(2)ホームページ制作ソフトの中のでシェア
WordPressは世界の全ウェブサイトの32.9%で使用されいます。コンテンツ管理システム(CMS)の中でのシェアは59.9%と非常に高くなっています。

2位のJoomla!のウェブサイト比率3.2%・CMSシェア率6.7%であり、大きく引き離しています。詳細については追ってご説明しますが、WordPressの有用性は他の無料ホームページ作成ソフトを凌駕しています。
2 WordPressの歴史
2003年 マット・マレンウェッグがアメリカヒューストン大学政治学専攻の1年生19歳の時に共同開発し、世界中のプログラマーの英知を結晶する形で開発され、発展してきました。
その歴史は約10数年と短いものですが、ただ単にホームページが作成できるソフトということではなく、ユーザー側でも自由にカスタマイズができるCMS機能があったり、プラグインといった新たな機能をつけ加えられる仕組みがある点等、優れている点が多いです。
このことからか、世界で使用されているホームページ制作ソフトのうち大きなシェアを占めるまでになっています。

(出典 pastport(http://pastport.jp/timeline/ d2c4f4c6320816e 56b9283ccb7) 2016年9月23日 )
3 WordPressが他のHP作成ソフトに比べて優れている点
WordPressの優れている点について、下記代表的な点をお示しさせていただきます。
(1)Theme(テーマ)というセミオーダー式システム
Theme(テーマ)というセミオーダー式のホームページの枠組みが無料・有料が多数あり、一から作る必要がないです。

(2) 無料で使用することができます
WordPressはオープンソースである為、無料で使うことができます。個人での利用・商用利用を問わず、費用はかからないことが上げられます。
(3)CMSがあり、サイトの編集・改変が容易である
以前は、ホームページを開設するにはHTML、PHPなどの専門知識が必須でありましたが、CMS機能があることにより、コンテンツの追加・編集・削除などの作業が専用の管理画面で行えます。この為、専門知識がなくてもサイトを作成することができます。
(4)プラグインというシステムがあり、各種機能を随時追加できる。
世界中の開発者によって、随時新たな機能(他のソーシャルメディアとの連携機能やSEO対策機能等)がプラグインという形で開発され、それを取り込む形で、サイトを改変することができます。

(5)不明な点やトラブルを解決しやすい
世界中で最も使われているホームページ作成ソフトである為、インターネット上に不明な点やトラブル等の解説方法等が、数多く掲載されており、解決し易くなっています。
また、書店にも多くのWordPressに関連する本がたくさん並んでおり、確認することができます。

4 WordPressで作られている国内外の著名なサイト
実際に、国内外でどれだけ有名な企業や政府機関がWordPressを使ったホームページを作っているか、以下お示しさせていただきます。
(1)国内の企業サイト
図表3-4 国内有名企業のサイト

(2)海外の企業サイト
図表3-5 海外有名企業のサイト

(3)海外の政府系サイト
図表3-6 海外の有名政府系サイト一覧

(4)海外の大学のサイト

5 まとめ
WordPressは、約10年あまりのうちに、ホームページ無料作成ソフトの世界シェアトップまでになりました。

また、WordPressの市場シェアは8年連続で毎年1~4%で増加しています。(全体市場シェア)今後に関しても速度が落ちそうな様子をないとW3Techsは予想しています。
この傾向が続くならば、2020年12月にはWordPressがインターネット上のすべてのウェブサイトの3分の1以上を占めるようになる見込みです。
このように、WordPressは以前のホームページビルダーのように、ホームページ制作ソフトのとして、より使い易く、より機能的に今後も進化していくことが予想されます。