Webマーケティングとは(2) 目 次1 マーケティングの中のWebマーケティングの位置づけ(1)デジタルマーケティング(2)インターネットマーケティング(3)Webマーケティング(4)SNSマーケティング(5)まとめ(各区分は現状では目安)2 Webマーケティングの特徴(1)Webコンテンツ(文字、画像、動画等)を用いた活動 (2)WordPress等のCMSを活用(3)WPと他のWebツール(アプリケーション)と連携させる活動 (4)SEO対策を行う活動(5)アクセス解析を行う活動(6)KPIやKGI等の指標を設け、それに近づけていく活動(7)PDCAサイクルを回し継続的に取り組む活動1 Webとは何か?(Webマーケティングを理解する前に)4 マーケティングとは何か?(Webマーケティングを理解する前に)(1)【フィリップ・コトラー】(2)【ピーター・ドラッカー】(3)2人の学者の共通点(まとめ)5 Web マーケティングが他のマーケティングに比べ優れている点(1)コンテンツ(広報用の画像や動画、文字情報等)資産(2)WPや SNS 等をAPI(プログラムインターフェイス)等で連携させた総合的なプログラミング資産 6 Webマーケティングの具体的方法7 Webマーケティングと3つのメディア区分(参考)8 まとめ 1 マーケティングの中のWebマーケティングの位置づけ Webマーケティングとは何か? そのお話をする際に、一般的な「マーケティング」の中の位置づけについて確認してみたいと思います。 その戦略や活動が沢山あり、今日〇〇マーケティングという用語を沢山聞くようになりました。 良く聞く「〇〇マーケティング」には以下のようなものがあると思います。(1)デジタルマーケティング、(2)インターネットマーケティング、(3)Webマーケティング、(4)SNSマーケティング等です。 このマーケティングの中に「Webマーケティング」はあり、以下のような図表で概ね、その位置付けを示せるのではないかと考えております。 まず、大枠に基本概念であるマーケティングがあります。そして、その中に、(1)デジタルマーケティング、(2)インターネットマーケティング、(3)Webマーケティング、(4)SNSマーケティングがあります。これらは「外円」が「内円」を概ね内包する概念です。 以下各々の(1)~(4)のマーケティング活動の特徴を示させていただきます。 (1)デジタルマーケティング マーケティング活動の中でも、デジタルの世界(デジタル媒体やインターネット等)に絞った活動です。AIやデジタルサイネージ等を含みます。 (2)インターネットマーケティング デジタルマーケティングの中でも、ハードウエアではなくソフトウエアだけに絞った活動です。いわば、インターネットの世界で行われるマーケティング活動を指します。 (3)Webマーケティング インターネットマーケティングの中でも、特にWebサイト(Webページ=ホームページ)を中心に捉えた活動です。 (4)SNSマーケティング YouTube、line、facebook等のソーシャルネットワーク(SNS)内で展開される活動です。 ※SNSマーケティングは、(2)のインターネットの世界全体で行われると共に(3)Webページ内に掲載したり、Webページ内容を拡散できる為、このように(3)のWebマーケティングから横にはみ出した概念として示させていただいております。 (5)まとめ(各区分は現状では目安) 厳密にいうと、(1)~(4)にはこのような違いがあると思いますが、現在はあまり区別せずに使われている現状があるようです。 2 Webマーケティングの特徴 では「webマーケティング」の特徴はどのようなものがあるかというと、以下のような活動に特徴があるのではないと思っています。 (1)Webコンテンツ(文字、画像、動画等)を用いた活動 Webコンテンツとは、文字、写真、動画等をのことです。Webページに商品やサービス、企業概要等の広報情報をビジュアル的に見栄え良く、訴求力高く表示させる活動が元となります。 (2)WordPress等のCMSを活用 WordPress等のCMS(contents management system機能)付きホームページを用いて、そのWebコンテンツを、随時改良したり、ブログ等を書いていくコンテンツマーケティングを行う活動 (3)WPと他のWebツール(アプリケーション)と連携させる活動 WordPressと他のInternetの世界に存在する多くのアプリケーション(SNS(ソーシャルネットワーク)、メルマガ発送システム、EC機能サービス))等ともWebサービス(※)の活用によりWeb上での連携を図る活動。 (4)SEO対策を行う活動 時にはGoogleやSNS等の有料広告も活用したり、検索されたいキーワードを設定する等のSEO対策も行いながら認知向上等の販売促進活動を図っていく活動。 (5)アクセス解析を行う活動 行ったWebマーケティング活動について、GA4(Googleanalytics4)等のアクセス解析ツールを用いて、客観的なサイト訪問数などの成果を測定す活動。 (6)KPIやKGI等の指標を設け、それに近づけていく活動 成果目標の内、部分的目標であるKPIや最終目的であるKGIを設定し、それらの目標に近づけられるよう、 複合的に活用したマーケティング活動言えると思います。 (7)PDCAサイクルを回し継続的に取り組む活動 これらの活動を回し、継続的に取り組む活動。 では、このwebマーケティングについて、以下のとおり、詳しく見ていきたいと思います。 Webサービス(※)とは、特定の機能やデータをインターネットを介して提供する仕組みのこと。プログラムやアプリケーション間で通信を行うための技術利用者がWebサイトの閲覧と同じようにWebブラウザによる表示・操作により利用できるようにしたインターネット上のサービス。また、ソフトウェアの提供する機能やデータを、Web技術の標準仕様に基づいて外部から利用できるようにしたもの。 引用 IT用語辞典 e-Wordsイーワーズ 等筆者改編 1 Webとは何か?(Webマーケティングを理解する前に) 「Webマーケティング」というものを詳しく見ていく前に、そもそも、この造語の前半部分「Web」とは一体どのような概念でしたでしょうか? 「Web」とは、直訳すると、蜘蛛の巣や、複雑な構造のクモの巣状のものという意味となります。地球上がパソコンで繋がれたような様子が蜘蛛状であるからこう呼ばれております。 インターネットの世界では、世界中に張り巡らせた、Hyperテキストで書かれた文書間のつながり方が、蜘蛛の巣を連想させることから、世界中に広がる蜘蛛の巣という意味で「World Wide Web」と呼ばれています。それを略してWebと呼んでいます。 よって、Webとは狭義では「webページ単独 」を指し示されることもありますが、Webマーケティングで用いられる「Web」は、広義の意味である「インターネットを通じて公開されたウェブページが相互に接続されたシステム全体 」のことを指すと捉えて良いと思います。【ウィキペディア(Wikipedia)参照】 Hyperテキストとは、コンピュータを利用した文書作成・閲覧システムの一つで、文書内の任意の位置や要素に、他の文書への参照(所在情報や識別情報)を埋め込み、複数の文書を相互に結びつけたもの。そのような他の文書への参照情報を「ハイパーリンク」(hyperlink)あるいは単にリンクという。HTML(HyperText Markup Language)のこと。(出典 IT用語辞典 e-Words) 4 マーケティングとは何か?(Webマーケティングを理解する前に) 次に、「Webマーケティング」という造語のうち、後半の 「マーケティング」とはどのような定義だったでしょうか? 「マーケティング」とは、製品やサービスを顧客に提供し、その価値を効果的に伝えるための戦略や活動の総称です。 経営学の権威によると、以下の定義となります。 (1)【フィリップ・コトラー】 マーケティングとは「ターゲット市場を選択し、優れた顧客価値を創造し、提供し、伝達することによって、顧客を獲得し、維持し、育てていく技術および科学である」 (2)【ピーター・ドラッカー】 マーケティングの狙いは、販売努力を不要にすることである。顧客を知り尽くしたうえで、何もしなくても売れていくような、顧客ニーズに合致した製品やサービスを提供することが、マーケティングの目指すところである。 コトラー写真:出典 ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BCドラッガー写真出典:公式ページhttps://drucker.diamond.co.jp/pages/reason.html (3)2人の学者の共通点(まとめ) 2人に共通する「マーケティングの概念」を整理すると、以下①~④にまとめられるのではないかと考えられます。 ①対象市場、対象顧客を探し当てる探索活動が必要 ②顧客価値を創造し、提供し、伝達(広報)することが必要 ③獲得した顧客を維持し、育てていくことが必要 ④最終的には、黙っていても買ってもらえる仕組み(システムのようなもの)を作る では、「Web」と「マーケティング」を併せたWebマーケティングの特徴にはどのようなものがあるのでしょうか? Webというものを使ってこのマーケティング目標の実現に近づけることだと思います。 5 Web マーケティングが他のマーケティングに比べ優れている点 では、Webマーケティングが一般のマーケティングに比べて優れている点はどこにあるのでしょうか? それは、上記マーケティングに必要な活動【①探索活動、②伝達(広報)活動、③顧客維持活動、④購買の仕組みづくり】をインターネットの世界で実現可能とするデジタル技術がある点と考えられます。そして、そのデジタル技術によるコンテンツや仕組みがインターネットの世界で一旦つくられると、それらが「無形固定資産(のような存在)」として居残り続け、継続的に活用できる点にあると考えられます。具体的には、下記2つの「無形固定資産(のような存在)」として、継続的に利用・管理できる点が優れています。 (1)コンテンツ(広報用の画像や動画、文字情報等)資産 一旦作られたコンテンツは Web 上で公開し続けることができ、いつでも何度でも再利用やコピーが可能であり、また、修正や変更等も行い易い。 (※ そもそも、紙媒体などの固形物であるカタログ等は1年以上在庫になると流動資産 として資産計上が必要になる。) (2)WPや SNS 等をAPI(プログラムインターフェイス)等で連携させた総合的なプログラミング資産 WordpPress等の自社ホームページやFacebook や Twitter 等のSNSを横断的に連携させることにより、当該SNS上で「拡散」と呼ばれるような不特多数なマスユーザーに情報発信ができる仕組みが出来上がる。このようにプログラミングによって出来上がった総合的なネットワークを「Web 上でのプログラム資産」と捉える。 (※ そもそもプログラム的な要素が強いWordPressサイトは、無形固定資産として資産計上が必要な場合もある。(ECサイト)、またSNSとWPとの連携の際にはAPI(プログラムとプログラムを繋ぐインターフェイス)が必要な場合もある。よって別のプログラム同士を繋ぐネットワーク資産を構築できることになると考えられる。) 貴社の Web マーケティング資産は何点? web サイト 「 Get Started tofit your Web Marketing 」 http://www.hivelocity.co.jp/blog/96402016 年 9 月 19 日参照 6 Webマーケティングの具体的方法 会社の業態は多岐にわたるため、一概には言えませんが、主要なマーケティング活動は下記項目があげられます。 ① コンテンツマーケティング自社のPRしたい商品やサービスに関係する知識やスキル、ノウハウ等をブログ形式でホームページに掲載していく活動。その結果、顧客に狙ったキーワードで自社のホームページを検索され易いようにする活動 ② SMM(ソーシャルメディアマーケティング)Facebook や Twitter などの SNS を自社で運用することで、見込み客等にPRし、購買に繋げることや、既存顧客との関係性を維持し、リピート購買を狙う活動 ③ Web 広告による自社や商品の宣伝 ④ Google analytics等のアクセス解析ツールを用い、サイトへの流入経路やサイト内の回遊状況を探る活動 ⑤ 各種SEO対策メタタグやh1タグなどにキーワードを入れ込んだり、権威あるサイトからの外部リンクを張ってもらうなど。 これらのweb上で行うマーケティング活動は、インターネットの特徴を生かして、リアル(一般的なマーケティング活動)で行う活動以上に優れた点があります。 7 Webマーケティングと3つのメディア区分(参考) これらWeb上で活用できる有料・無料のWebツールは、そのサービスの所有如何によって、以下(及び右図)のとおり3つのメディア「トリプルメディア」に区分されることがあります。 ①Owned-media…ホームページ、ブログ等自分で所有してるメディア ②Erned-media…SNS(YouTube、facebook、Instagram)などの評判や愛着等を得るメディア ③Paid-media…Google広告等の有料広告等のメディア これらを用いたマーケティング活動であるということです。 8 まとめ 以上の点において、Web マーケングは、従来のマーケティングに比べ、優れたマーケティング手法と言えると考えます。 しかし、その効果については、必ずしも即効性が期待出来たり、Web 以外のリアルの世界でのマーケティング努力が不要ということではありません。 理由は、①Web マーケティングは WordPress というブログソフトや Facebook や YouTube 等の SNS との爆発的な普及によりここ10数年来で発展してきたマーケティング手法であり、その活用方法やカスタマイズ(簡易なソフト開発)方法にはそれなりの知識やスキルが必要な為、 ②Web 上でのそのような仕組みが出来上がる為には Google の Search エンジンに認知される必要等(SEO対策)があり、それに時間を要する場合がある為等 と考えます。 よって、業種にもよりますが、まずは Web の世界だけで成果を出そうとせずに、当該企業の実情にあった on-line と off-line のバランスを保ちながら、段階を追って Web マーケティングに取り組むことも重要と考えます。 いずれにしても、今後、この「Webマーケティング」という概念(手法)は、マーケティングを実践していく中で外すことができない重要な概念(手法)になっていくことは間違いないと考えます。 FacebookXHatenaPocketCopy Twitter Facebook LINE