(2)精神的再生力(レジリエンス)
試験後、不合格というどん底に突き落とされても、毎年何度でも這い上がれるような精神状態を築けるようにすることである。
これは人によって様々で、プライベートな部分もあるので今回具体的内容は控えておくが、これがないと様々な困難で一気に止めてしまう可能性が増すので、各人での対策が必要である。
(3)「本番での実力発揮力の重要性」
一発勝負の場(本試験)で実力を十二分に出せるようにすることが重要である。戦場である試験会場では暑さや空調の効き具合、周囲のプレッシャー(「書く音がうるさい」等で睨まれる)等、色んな「魔」があり、これに負けずに集中力を維持できるようにする必要がある。そのために私が行った対策は下記である。
a 戦い(試験)前の準備
試験前は職場の夏休みなどを約1週間利用して、自習室などに缶詰、近場のホテルに前泊、眠れる環境を整え、勝負の準備をした。
b 戦場(試験会場)での戦い方
毎年試験会場は戦場と言い聞かせ、誰ともしゃべらない、時間通りに飯を食べてエネルギー補充する。トイレ争奪戦に負けない、周囲に惑わされずに集中できる環境を自分なりの方策で作るなどした。
c 戦い後(試験結果)の認知不協和の回避活動
終わっても解答速報などは見ずに受かっていると信じ、ネットや教科書などを読み返しながら、少しずつ答え合わせを行った。これは企業経営でいうところの、「試験後の認知不協和の回避」であった。
これを行うことにより、結果的にその年に試験に落ちたとしても、落ちた原因をうやむやにすることがないので、翌年の再トライに役立ったように思う。
3 多年度受験生活に役立った勉強管理方法
以上、足早な「試験を戦うための3つの力」の説明であったが、最後に、私が工夫した勉強管理方法を紹介する。
a 受験機関で良い先生に出逢えるかが重要
私はある大手受験校に通学した。そこは私の学生時代の先輩が別講座で講師をしているなど、縁を感じた学校であり、大変安心できた。受験生を長年続けられたのも、良い先生に出逢えたことによるところが大きい。
b 受験校で教えを請うたり、自分であみ出した勉強方法